総コレステロール(T-C)
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血清(下記参照)酵素法日立7170
  • 基準値は次の通りです。
    -男性--150~199
    -女性--17~49歳→150~199,50歳以上→150~219
  • 生体の主要な成分の1つで、細胞膜の構成成分として、またホルモンや胆汁酸などの前駆物質として大変重要な働きがあります。その一方で、疫学的には高コレステロール血症と動脈硬化には密接な関係が認められており、虚血性心疾患の危険因子としても注目されています。
  • 日常診療の基本検査項目として広く検査されています。
  • 異常値を呈する主な疾患
    -高値-
    家族性高コレステロール血症・ネフローゼ症候群・動脈硬化症・糖尿病 等
    -低値-
    重症肝障害・甲状腺機能亢進症・アジソン病・下垂体機能低下症 等
中性脂肪(TG)
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血清149以下酵素法日立7170
  • トリグリセライドは血中では蛋白質と結合して水溶性のリポ蛋白として存在しています。食物として摂取される脂肪のほとんどがトリグリセライドで、1日100g前後摂取されています。
  • コレステロールほどではありませんが、動脈硬化の危険因子とされており、また、異常な高値は急性膵炎の原因にもなります。
  • 日常診療の基本検査項目として広く検査されています。
  • 異常値を呈する主な疾患
    -高値-
    糖尿病・肥満・痛風・動脈硬化症・糖尿病 等
    -低値-
    甲状腺機能亢進症・アジソン病・下垂体機能低下症 等
HDLコレステロール(HDL)
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血清40~67酵素法日立7170
  • HDLとは高比重リポ蛋白,αリポ蛋白に含まれるコレステロールをいい、善玉コレステロールなどと呼ばれています。
  • HDLは末端組織からLCATの作用を介してコレステロールを取り込み肝臓へ運搬する働きがあることから、抗動脈硬化作用があるとされています。
  • 日常診療の基本検査項目として広く検査されています。
  • 異常値を呈する主な疾患
    -高値-
    家族性高HDL血症・糖尿病の治療・ 等
    -低値-
    甲状腺機能亢進症・動脈硬化・ネフローゼ症候群 等
LDLコレステロール(LDL)
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血清139以下(計算)日立7170
  • 検診結果報告書に表示されているLDLコレステロールはTC,TG,HDLの3項目から算出した計算値であり血中のLDLを測定したものではありません。
動脈硬化指数
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血清3.0以下(計算)日立7170
  • 検診結果報告書に表示されている動脈硬化指数はTC,HDLの2項目から算出した計算値であり測定したものではありません。