第3次住民健康管理システムは、2つのシステムに分けることができます。
1つは検査・検診システム、そして、もうひとつは医院・事後指導システムです。
このページでは、医院・事後指導システムの主な特徴をご説明いたします。

わかりやすいグラフ

検査には非常に多くの項目がありますが、それらの項目はそれぞれ基準となる範囲を持ち、測定した場合の範囲もまちまちで、しかも変動する範囲もまちまちです。
したがって、患者さんや検診受診者の方々に、数値を見せて指導しただけでは十分な理解は得られません。
そこで考えたのがグラフによるデーター表示ですが、医院・事後指導システムで使用されるグラフは、ただのグラフではありません 。
前述した複雑なデーター範囲を、独自の計算式を使用して0から100%の同一スケールに変換して表示します。
また基準範囲内のデーターは30から70%の黄緑色の範囲に入りますのでそれぞれの数値範囲を知らなくても、高いか低いかが一目でわかるように工夫されています。

code検査名称2000/5/292000/05/162000/04/211999/12/121999/11/151999/09/081999/08/271999/07/03
0025尿酸7.0 N8.8 N8.15.07.78.6 N8.2 N8.5 N
0027尿素窒素10.510.911.510.09.514.712.510.1
0085コレステロール180188180130199213184190
0101血糖 前81.582.585.1100.085.288.593.791.1
0131HBA1C4.44.34.44.04.74.44.84.6
医院・事後指導システムのグラフ
医院・事後指導システムのグラフ

FDへの記録と交付

新住民健康管理システムでは、新たな機能としてフロッピーディスクへ個人データーの書き込みができるようになりました。これにより、医院システム
を設置している診療所では、患者さんの要望に応じて、その患者さんのデーターを有料でFDに記録し、お渡しすることができます。
FDのデーターはどのようなパソコンでも読み込むことができるため、自宅のパソコンに読み込んで、ご自分の健康管理に役立てたり、旅先に携帯していざというとき役立てたりもできます。
また、記録されるデーターは、最新データーから過去データーまで、容量の許す限り、時系列で記録されます。

高速デジタル通信

医院・事後指導システムでは、多忙極まる診察や事後指導での使用を前提に開発・構築されたため、使用に支障をきたさない、非常に高いレスポンスを
有しています。高いレスポンスを得るための工夫のひとつに、通信の高速化と夜間におけるデーター受信があります。
通信はNTTの公衆回線を利用しますが、医院側ではNET64,サーバー側ではNET1500を使用しております。また、データーは夜間、診察が
終了した後に受信されるため、翌朝、診察を開始する際には医院端末の中にデーターが格納されています。
また、初診の患者さんの場合、サーバーにアクセスしてデーターを受信しますが、それでも7秒から20秒で、すべてのデーターを受信できるため、タイムロスなく、医院端末にデーターを保有することが可能です。
また事後指導端末では、受診者のデーターをLANを経由してパソコンに保有するため電話回線は必要なく、どの場所でも指導できるようになっています。

簡単操作

医院・事後指導システムで使用する際、問題となるのが操作性です。
誰もが簡単に使用できるようでなければ、優れたシステムとは言えません。
医院・事後指導システムは、電卓を扱うような簡便な操作ですべての機能が使用できるよう設計されており、実際に使用するキーは、数字キーとFキーだけになっています。