尿酸(UA)
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血清6.9以下比色法日立7170
  • 非蛋白性窒素化合物の1つで、核酸の構成成分であるプリン体の最終代謝産物で、食物や体の組織の崩壊による核蛋白から生成されます。
  • 尿酸は、その80%が腎臓から尿として排泄され、残りは胆汁とともに腸管に排出されます。
  • 日常診療の基本検査項目として、腎機能検査のスクリーニングに広く検査されています。
  • 異常値を呈する主な疾患
    -高値-
    痛風・高脂血症・腎不全 等
    -低値-
    PNP欠損症・肝硬変・Wilson病・腎炎 等
尿素窒素(BUN)
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血清7.8~22.2比色法日立7170
  • 蛋白代謝の終末代謝産物であり、経口的に摂取した蛋白の最終産物であるアンモニアから生成されます。アンモニアは神経系に毒性を示す物質でこれを尿素に合成して無毒化することは生体にとって非常に重要です。尿素の合成は肝臓でオルニチン-アルギニン-尿素サイクルの経路で行われ、腎臓から尿として排泄されます。
  • 日常診療の基本検査項目として、腎機能検査のスクリーニングに広く検査されています。
  • 異常値を呈する主な疾患
    -高値-
    各種腎疾患 等
    -低値-
    尿崩症・肝硬変・劇症肝炎・末端肥大症 等
クレアチニン(CRTN)
検査の材料基準値検査の方法分析の手段
血清M:1.2以下 F:1.0以下比色法日立7170
  • 筋肉内でクレチンから生成される最終代謝産物です。
  • 筋肉内でのCRTN生成量は筋肉量に比例し、Kgあたり、ほぼ一定とされていることから、男女で基準値が異なります。
  • CRTNは腎で排出されますが、尿細管での再吸収、分泌もされないため、その排泄量は糸球体濾過率(GFR)に依存します。
    また、血中CRTNの増加を知ることにより、腎不全の有無を推測することができ、人工透析の指標ともなります。
  • 日常診療の基本検査項目として、腎機能検査のスクリーニングに広く検査されています。
  • 異常値を呈する主な疾患
    -高値-
    腎疾患・脱水症・末端肥大症・巨人病 等
    -低値-
    尿崩症・妊婦・筋萎縮病変 等